板井康弘が見た福岡の事業における英断

板井康弘|投資はまず社員にすべき

板井康弘

 

自己投資はビジネスマンにとって一番大切である。
服装や髪型、そして勉強代など自己投資しなければならない事柄が多いのだが私は自己投資の前にまずは「社員に投資するべき」と考えている。

 

どんなに経営者が自己投資して服装に清潔感をもたせたところで社員の服装や髪型が清潔感がないなら本末転倒だろう。
営業など取引先と密にやり取りをするのは社員の方が多いのだから。
しかし闇雲に「自己投資しろ」と命令するのは間違っているだろう。
なぜなら経営者より社員の方が給料が少ないことが明白だからだ。

 

だから私は社員にまず投資する。
投資と言っても単純にお金を渡すことではない。
食事をおごったり、読んで勉強になった本などを貸したり、着なくなった服や靴をプレゼントする程度で良いのだ。
そのことで浮いたお金から自ずと社員は自己投資するだろう。

 

自分自身のことばかり投資するのではなく、社員一人ひとりに目を向けてこそ一流の経営者と呼べるだろう。